はじめに
こんにちは、水先ナビィです。
Vtuberを始めるとき、多くの人が悩むのが「キャラクター設定」です。モデルの見た目をどうするかだけでなく、名前・性格・背景ストーリーをどう作るかで、活動の印象は大きく変わります。
「キャラクターらしさ」はリスナーにとっての入り口であり、推し続ける理由にもなる重要な要素です。ここではキャラクターを設計する具体的な手順を、世界観の骨組みから順に見ていきましょう。
なぜキャラクター設定が必要なのか
一貫性が安心感を生む
人は「どんな配信者か」を理解したいと思うものです。キャラクターが定まっていれば、リスナーは「この人はこういう世界観で活動している」と安心して受け止められます。逆にキャラクターがブレると「結局どんな人なの?」と戸惑い、ファン化しにくくなります。
差別化の要素になる
キャラクターは他のVtuberとの差を作る最大の武器です。ゲームや雑談は誰でもできますが、「どんな存在としてそれをやっているか」で印象が大きく変わります。
手順1:コンセプトを決める
主人公はどんな存在か?
まず考えるのは「自分がどんなキャラクターとして活動したいか」です。これは“肩書き”に近いものです。
魔法学校の生徒
宇宙を旅する案内人
喫茶店のマスター
サイボーグ研究員
普通の学生(リアルに近い設定)
大げさでなくても構いません。「何者として配信するのか」を一言で説明できるようにしましょう。
ナビィの小話
ある新人さんは「設定を凝らなきゃ」と考えすぎて、半年間デビューできませんでした。結局「ただの元気なゲーマー」として始めたところ、かえってリスナーから「シンプルで親しみやすい」と好評に。設定は無理に盛りすぎなくてもいいのです。
手順2:キャラクターの目的を定める
目的が世界観を形づくる
キャラクターは「なぜ配信しているのか」という目的があると強くなります。
知識を広めるため
人を楽しませるため
仲間を探すため
世界征服の第一歩(コミカル設定)
この「目的」は、配信での言動に説得力を与えます。
関連記事:「活動目的を決める(趣味/副業/専業)」
手順3:バックストーリーを作る
過去や背景を決める
必ず長大なストーリーを作る必要はありません。重要なのは「リスナーが覚えられる短いエピソード」です。
例:
宇宙船を失って地球に来た
魔法が苦手で修行中
昼は学生、夜は配信者
研究所から逃げてきた人工生命
深掘りしすぎないことがコツ
バックストーリーを作り込みすぎると、自分でも覚えられず使えなくなります。設定は“配信で自然に語れる程度”にとどめておくと続けやすいです。
手順4:性格を決める
活動の“温度感”を設定する
キャラクター性格は配信の雰囲気を決めます。
明るく元気 → 視聴者参加型や雑談と相性が良い
クールで知的 → 解説やASMRに合う
ドジっ子系 → コメディ感が強く出せる
面倒見が良い → コラボや相談企画に強い
性格は自分自身の延長にする方が続けやすいです。「普段の自分+20%」を意識すると無理なく演じられます。
手順5:名前とタグを考える
名前は覚えやすさ最優先
短い(2〜4文字程度)
読みやすい(漢字・カタカナ・ひらがな)
検索でかぶりにくい
関連記事:「名前とタグの付け方:覚えられるブランド設計」
タグで世界観を固定する
活動タグ、ファンアートタグ、配信タグなどを最初から決めておくと、リスナーが参加しやすくなります。タグは世界観に合った言葉を選ぶと統一感が出ます。
手順6:ビジュアルを考える
モデルのデザイン方針
見た目は「キャラクターの第一印象」です。派手すぎなくても構いません。重要なのは、キャラクターの設定や性格に合っていることです。
関連記事:「モデル制作の選択肢:自作/依頼/既製モデル」
色の一貫性
イメージカラーを1〜2色決めて、それを服装や背景、ロゴにも反映させると印象が強まります。
手順7:セリフや口癖を作る
キャラクターらしさを出すには「定番のフレーズ」が効果的です。
例:
挨拶(おはよう/こんばんはの代わり)
配信の締め言葉
喜びや驚きを表す口癖
リスナーは繰り返されるフレーズでキャラクターを覚え、親近感を持ちます。
手順8:世界観を日常に落とし込む
キャラクター設定を“使える”ものにするためには、日常配信でどう活かすかが重要です。
雑談で「キャラとしての視点」を交える
ゲームで「キャラの立場」でリアクションする
SNS投稿も世界観を意識した口調にする
世界観を100%演じ続ける必要はありません。「素の自分」と「キャラ」を切り替えるのも自由です。ただし、視聴者が混乱しないように“軸”は残しておくことが大切です。
キャラクター設計でよくある失敗と回避策
設定を盛りすぎる → 初見に伝わらない。→ 一文で説明できる軸を残し、深掘りは後から。
自分の生活に合わない設定 → 演じるのが苦痛になる。→ 普段の自分に近い部分を残す。
デザインと世界観が不一致 → 記憶に残らない。→ コンセプトワードを基準に統一。
自分に問いかけてみよう
一文で自分のキャラを説明できるか?
長く続けても無理のない口調や性格か?
世界観とビジュアルに一貫性があるか?
これに答えられると、キャラ設定は安定してきます。
外部の知識を活用する視点
キャラクター設定は、見た目や性格だけでなく、活動の軸と直結します。一人で決めると主観に偏りがちですが、他の人に相談すれば、世界観と活動計画をセットで設計できます。外部の視点が入ることで、無理なく長く続けられるキャラクターが形になります。特におすすめなのがイラストレーターさんやモデラーさんと相談しながら作る事です。もちろん、相談に乗っていただけるかは場合によりますが、交渉次第で相談可能なケースが多いです。心配であれば、EvoRevolutionHubにご相談ください。提携しているイラストレーターやモデラーさんは優しく詳しい方ばかりですので、参考になると思います。
終わりに
キャラクターはVtuberにとって「帆の模様」のようなものです。どんなに良い航海術を持っていても、帆が無地なら遠くの人には見えません。あなたの船を彩る模様を、一歩ずつ設計していきましょう。
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