はじめに
こんにちは、水先ナビィです。
Vtuber活動を始めるとき、多くの人が最初に直面するのが「キャラクターモデルをどう用意するか」という問題です。キャラクター設定を考えたら、それを“動かせる形”にする必要があります。ここで選べる方法は大きく3つ——「自作」「依頼」「既製モデル」です。
どの道を選ぶかによって、必要な費用・時間・労力は大きく変わります。そして、将来的に活動を続ける上での自由度やブランド力にも影響します。
結論から言えば、多くの個人Vtuberにとって現実的かつ安心できる選択肢は“依頼” です。ただし、自作や既製モデルにもメリットはあり、「どんな活動をしたいか」「どのくらい投資できるか」で答えが変わります。
ここからは、それぞれの選択肢を詳しく見ていきましょう。
自作という選択肢
メリット
コストが安い
予算がほとんどなくても始められる。フリーソフトや格安アセットを使えば0円スタートも可能です。自由度が高い
絵柄もデザインも完全に自分好みにできる。細かい修正も自分次第。学びの価値
絵やモデリングのスキルが身につき、後々依頼をする際にも理解が深まります。
デメリット
膨大な学習コスト
イラストスキル、Live2D/3Dモデリングの知識、ソフト操作をゼロから習得するのは非常に大変。完成度が低くなりがち
最初のモデルはどうしても“素人感”が残り、活動初期の印象を落とすリスクがあります。時間がかかる
配信を始める前に数ヶ月〜半年を費やしてしまい、モチベーションが下がるケースも多いです。
実際のハードル
「絵が描ける人」「趣味で3Dをいじっていた人」など、一部の人にとっては現実的ですが、まったく未経験から挑戦するなら「練習のつもりでやる」くらいの気持ちが必要です。本格的に活動したいなら、最初から自作一本で進めるのはおすすめできません。
既製モデルという選択肢
メリット
最速で活動開始できる
BOOTHやSteamなどで販売されている既製モデルを購入すれば、数時間で配信準備が整います。低コスト
5000円〜2万円程度で高品質なモデルを入手できる場合もあります。初期学習の必要なし
設定済みのモデルをそのまま使えるため、技術面の不安が少ない。
デメリット
他人と被る
同じモデルを使っている人が複数存在する可能性が高い。差別化が難しい。ブランド構築に不利
「自分のキャラクター」という独自性を持ちにくく、ファンが愛着を持ちにくい。改変にはスキルが必要
色を変えたり衣装を追加するにも技術や追加費用がかかる。
実際のハードル
「とにかく今すぐ配信を始めたい」「試しに活動してみたい」という人に適しています。半年活動してみて続けられそうなら、その後依頼でオリジナルモデルを用意する、というステップアップもありです。
依頼という選択肢
さて、ここからが本題です。
多くの個人Vtuberにとって現実的で効果的なのが「依頼」です。イラストレーターやモデラーに依頼して、自分だけのオリジナルモデルを制作してもらう方法です。
メリット
オリジナルキャラで差別化できる
世界に一つだけのモデルを持てるため、他人と被らずブランド力が高まります。完成度が高い
プロの手によるモデルは表情や動きが滑らかで、視聴者に「本格的」と思わせられます。長期的に使える
衣装差分や新モデルの追加も同じクリエイターに依頼すれば、一貫性のある世界観を維持できます。心理的安心感
「ちゃんと自分のために作られたモデルがある」という自信が、配信での姿勢にも表れます。
デメリット
コストがかかる
Live2Dモデル(イラスト+モデリング)で10万〜30万円程度が相場。人気クリエイターなら50万以上も。納期が必要
人気のある制作者は数ヶ月先までスケジュールが埋まっていることも多い。依頼スキルが必要
依頼内容を正しく伝える文章力や交渉力が求められる。
依頼の流れ(前半解説)
1. 依頼先を探す
TwitterやSkeb、ココナラ、BOOTHなどでクリエイターを探す
ポートフォリオを見て、自分のキャラコンセプトに合う絵柄を選ぶ
相場感はイラスト(立ち絵)5〜15万円、モデリング5〜15万円程度
2. 依頼内容を整理する
依頼前に次の項目をまとめておくとスムーズです。
キャラ設定(年齢、性格、世界観)
デザイン要素(髪型、服装、色)
表情差分の希望(怒り、笑顔、涙など)
配信スタイル(雑談、歌、ゲームなど)
- 稼働して欲しい範囲やこだわり
- 想定している価格感
可能であれば、参考画像などを用意しておくとイメージと合ったものを作っていただきやすくなると思います。
3. 見積もりをもらう
複数のクリエイターに相談し、納期と金額を比較。人気のある制作者は高額ですが、その分完成度やサポートが期待できます。
ナビィの小話:
ある新人さんは「とにかく安く」と依頼した結果、納期を過ぎても連絡がなく何度も確認の連絡をいれてようやく納品してもらえました。こういった事例はよく聞きますし、納品されなかった際に相談を受けたこともあります。なので信用の出来るクリエイターに、適正価格でお願いする方が結果的にはお得だと私は思います。
依頼時の注意点とトラブル防止
1. 契約と利用規約を確認する
商用利用の可否:収益化やグッズ展開が可能かどうか必ず確認
二次利用・改変の範囲:衣装変更や3D化に使えるか
著作権の扱い:クリエイターが権利を保持するケースが多く、無断利用はトラブルのもと
2. 料金の支払い方法
前払い・半金前払いなど、クリエイターごとにルールが違います
口約束ではなく、見積書やメッセージで「金額・納期・内容」を明記しておくことが重要
3. 修正回数の確認
「ラフ段階で何回修正できるか」「完成後の修正は有料か」などを事前に取り決めておきましょう
修正のすれ違いで関係が悪化するケースは少なくありません
ナビィの小話:
ある配信者さんは、完成後に「やっぱり髪の色を変えたい」とお願いしましたが、追加料金が数万円かかりました。最初の段階で細かくすり合わせていれば、無駄な出費を防げたはずです。
著作権とライセンスの理解
モデル依頼で最も誤解が多いのが「著作権の所在」です。
基本的に著作権はクリエイターに残る
Vtuber本人は「利用権」を得る形が一般的
グッズ販売や二次利用には「事前許可」が必要な場合が多い
ここを理解していないと、「勝手にLINEスタンプにした」「商用利用不可のはずが収益化してしまった」といったトラブルに発展します。依頼時には必ずライセンス条件を確認しましょう。
依頼費用の目安
2Dモデル(Live2D)
イラスト(立ち絵):5〜15万円
モデリング:5〜20万円
合計:10〜30万円程度
3Dモデル
フルスクラッチ(オリジナル制作):30〜100万円
簡易モデルや既製アセット改変:10〜30万円
追加費用
表情差分:1表情5000円〜
衣装差分:2〜10万円
小物・背景:数千円〜
「高い」と感じるかもしれませんが、これはクリエイターが数十〜数百時間をかけて制作する対価です。長期にわたって活動を続ける資産になることを考えれば、決して割高ではありません。
よくある失敗と回避法
安さだけで依頼先を決める
→ 動きが不自然で再依頼する羽目に。
→ 解決策:ポートフォリオを確認し、実績と自分のキャラに合う絵柄を重視する。依頼内容を曖昧に伝える
→ イメージと違うモデルが納品される。
→ 解決策:カラーラフや参考画像を用意し、具体的に伝える。規約を読まない
→ 商用利用不可モデルで収益化してトラブルに。
→ 解決策:利用規約は必ず保存しておき、疑問点は事前に質問する。
EvoRevolutionHubの活用方法
ここで一つ覚えておいていただきたいのは、依頼は「調整業務」が非常に多いということです。
制作者探し
相場の確認
見積もりのやり取り
契約条件のチェック
修正依頼の調整
- 改変時の逐次連絡
これを一人で行うのは大変で、慣れていないと不安も多いでしょう。
EvoRevolutionHubに相談すれば、次のようなサポートが可能です。
信頼できる制作者の紹介
予算と活動目的に合った制作プランの提案
契約・利用規約の確認サポート
制作中のやり取りのフォロー
特に「初めて依頼するから怖い」という人は、お気軽にご相談ください。
自分に問いかけてみよう
今の活動目的に合ったモデルはどの選択肢か?
予算はいくらまで出せるか?
将来、衣装差分や3D化を視野に入れているか?
契約条件を理解し、自分で管理できるか?
終わりに
モデルは、Vtuberとしての「顔」であり、活動のシンボルです。既製モデルで気軽に始めるのも良いですが、長期的に活動したいなら依頼によるオリジナルモデルがもっとも確実な選択肢です。
ただし、依頼には費用・契約・調整の手間が伴います。そこを一人で抱え込まず、必要に応じて専門家やサポートに頼ることが、安心して活動を続ける近道になります。
あなたの分身をどう形にするか。その選択が、これからの航海の姿を決めるのです。
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