ご相談お気軽にどうぞ

初期は「数字より習慣」を重視すべき理由

はじめに

こんにちは、水先ナビィです。
配信活動を始めると、誰もが最初に意識してしまうのが「数字」です。チャンネル登録者数、同時接続数(同接)、再生回数、コメント数や高評価――こうした数字は視覚的に表示されるため、自分の努力の結果を分かりやすく示すものに思えます。

しかし、実際のところ配信を始めたばかりの時期に数字ばかりを追いかけるのは、非常に危うい行動です。なぜなら、その数字は配信の価値をすべて表すものではなく、むしろ精神的な消耗や活動停止の原因になりやすいからです。

では、初期に本当に大切なのは何か? それは 数字を伸ばすことよりも「配信を続ける習慣を作ること」 です。数字は習慣の上に自然とついてきます。このことを理解しておくと、活動を続ける中で「焦ってやめてしまうリスク」を大幅に減らすことができます。


数字にこだわりすぎる危険性

配信を始めると、YouTubeのアナリティクスや配信サイトの統計画面を毎日のように開きたくなるでしょう。最初のうちは「再生回数が10回増えた!」「チャンネル登録者がひとり増えた!」と一喜一憂します。しかしそのうち「今日は1人も増えていない」「昨日より再生数が減った」と、数字の動きがストレスの原因になります。

特に初心者の多くは、伸びている人と自分を比較してしまいます。同じ時期にデビューしたVtuberが数百人の登録者を得ているのを見て「どうして自分だけ伸びないんだろう」と落ち込む。数字を眺めるたびに焦りや不安が積み重なっていきます。

さらに厄介なのは、数字を追いすぎると「短期的に伸びること」に走りがちになることです。たとえば、炎上ぎりぎりの過激なネタや、流行りに無理して乗っかるといった行動です。それは確かに一時的な注目を集めるかもしれませんが、長く見れば自分のスタイルを壊してしまい、安定した成長にはつながりません。

つまり、数字は参考にはなるものの、初心者がそこに執着すると「配信が楽しい」から「数字を追う苦行」へと変わってしまうのです。


習慣を重視すべき理由

では、数字の代わりに何を大切にするべきでしょうか? それが 習慣づくり です。

習慣を重視することには、配信活動において3つの大きな意味があります。

配信を「生活の一部」にする

最初の目標は「続けること」です。週1回でも構いません。たとえば「毎週水曜の夜9時は配信する」と決めて続ければ、それが自分にとって当たり前の行動になります。習慣化された行動は、特別な意志力を必要とせず、自然に続けられるのです。

小さな改善を積み重ねられる

習慣として配信を続けていれば、1回ごとに小さな改善ができます。最初は声が小さいかもしれません。次は少しトーンを上げてみる。コメントをうまく拾えなかったら、次は意識して拾う。こうした細かい積み重ねが、半年後には大きな成長につながります。

リスナーに「安定感」を与える

リスナーにとっても習慣は重要です。「この人はいつも同じ時間に配信している」と分かれば、視聴習慣が生まれます。数字が少なくても「継続している」という事実が信頼につながり、少しずつリピーターが増えていくのです。


習慣化のステップ

習慣化は一夜でできるものではありません。段階的に積み重ねていく必要があります。

最初の1か月

ここでは「とにかく配信をする」ことを優先しましょう。内容の完成度や数字は気にしなくて構いません。重要なのは、配信ソフトを立ち上げてマイクの前に座り、実際に配信ボタンを押す経験を積むことです。

3か月目

「配信すること」に慣れてきたら、次は安定したリズムを作りましょう。毎週1回、決まった曜日・時間に行うのがおすすめです。この頃には「今日は準備が面倒だな」と感じる日も出てきますが、そこで習慣を守れるかどうかが分かれ目です。

半年以降

半年続けられたら、それはもう大きな財産です。声の出し方や進行の仕方に自然と自信が出てきますし、リスナーも「この人は続ける人だ」と安心感を持つようになります。ここで初めて「数字」を振り返っても遅くありません。


数字をどう扱えばいいか

「数字は気にするな」と言われても、完全に無視するのは難しいものです。そこで大切なのは「どう扱うか」です。

数字を見るときのコツは次の通りです。

  • 日ごとの変動で一喜一憂しない
    数字は波があります。昨日より今日が減ったからといって、失敗したとは限りません。

  • 比べるのは他人ではなく「過去の自分」
    先月の平均同接より今月が少し増えていれば、それで十分成長です。

  • 記録を取るが、感情を乗せない
    再生数や登録者数をスプレッドシートに書き出すと、冷静に把握できます。数字を「データ」として扱うのです。

こうした姿勢で数字を見ると、落ち込む原因ではなく、成長のヒントとして活用できます。


習慣と数字の関係

数字と習慣は切り離されたものではありません。実際には、習慣を守ることが数字を伸ばす最短ルートなのです。

アルゴリズムは「継続的に配信しているチャンネル」を評価する傾向があります。配信が定期的にあると、YouTubeのおすすめに載る確率が高まり、新規の視聴者が入りやすくなります。

リスナーの心理も同じです。「この人は長く活動するだろう」と信頼されれば、ファンは応援しやすくなり、自然に数字が増えていきます。

つまり、数字を伸ばすには数字を追うのではなく、習慣を育てることが一番の近道なのです。


終わりに

配信初期に大切なのは「数字」ではなく「習慣」です。数字は短期的に伸びなくても、続けることで必ずついてきます。

焦って他人と比べるのではなく、昨日の自分より今日の自分が一歩でも進んでいれば、それが成長です。数字に翻弄されず、習慣を味方につけて、一歩ずつ歩んでいきましょう。

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

目次