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配信プラットフォームの収益化条件まとめ

はじめに

こんにちは、水先ナビィです。
配信を始めて少しずつ慣れてきた頃、きっと多くの方が「収益化ってどうやったらできるんだろう?」と考えるのではないでしょうか。登録者やフォロワーが少しずつ増え、スパチャやメンバーシップが目に入ってくると「自分もあそこに到達したい」と思うのは自然なことです。

ただし、収益化は「条件を達成したら突然お金が入る魔法のスイッチ」ではありません。各プラットフォームごとに異なる仕組みとルールがあり、順序立てて理解する必要があります。今日は2025年9月現在の公式情報を基に、YouTubeとTwitchの収益化条件を整理していきます。


YouTube:二段階で広がる収益化の世界

1. 収益化の入り口 ― チャンネル登録者500人

ここ数年で大きく変わったのが、YouTubeの収益化要件です。かつては「1,000人が最低ライン」とされていましたが、現在は登録者500人から「ファンファンディング系機能」にアクセスできるようになっています。

ただし、単に登録者が500人いれば良いわけではありません。次の条件を併せて満たす必要があります。

  • 直近90日以内に公開動画を3本以上アップしていること

  • そのうえで、以下のいずれかを達成していること

    • 過去12か月の有効視聴時間が 3,000時間 以上

    • または、過去90日間の YouTube Shorts 3百万回再生

これらをクリアすると、いわゆる「YouTube パートナープログラム(YPP)」の早期申請枠に入れるのです。

この段階で開放されるのは、広告ではなく Super Chat(投げ銭)やSuper Stickers、チャンネルメンバーシップなどの“ファンファンディング系”。つまり、視聴者の直接的な応援を受け取れる仕組みから先に解放されると考えてください。

2. 広告収益の本解放 ― 登録者1,000人

次に大きな節目となるのが 登録者1,000人 です。
この段階で、従来どおりの広告収益が利用可能になります。条件は以下のとおりです。

  • 登録者数が1,000人以上

  • そのうえで、以下のいずれかを満たす

    • 過去12か月の有効視聴時間が 4,000時間 以上

    • または、過去90日間の YouTube Shorts 1,000万回再生

広告収益に加えて、YouTube Premiumユーザーからの収益分配もここから始まります。いわば「YouTubeでの本格的なマネタイズが解放される段階」と言えるでしょう。

3. 注意点と落とし穴

  • Super Chatやメンバーシップの利用には年齢制限(18歳以上)や地域制限があります。登録者条件を満たしても、対象外地域や年齢だと利用できません。

  • 収益化審査はポリシー遵守が前提です。著作権違反やスパム判定のあるチャンネルは条件を達成しても審査落ちします。

  • 2025年からは「反復的・低品質・過度に自動生成されたコンテンツ」の取り締まりが強化されています。数字だけを追い求めて無理に量産するのではなく、オリジナル性や編集による工夫を意識しましょう。

ナビィの一言アドバイス

YouTubeでは「500人ライン」と「1,000人ライン」が明確に分かれています。最初の目標は500人到達で投げ銭を受け取れる状態を作り、その後に1,000人到達で広告収益を加える――この二段構えで考えると活動の計画が立てやすくなります。


Twitch:まずはAffiliateを目指そう

YouTubeと並んで人気のある配信先がTwitchです。特にゲーム実況や雑談に強く、ライブ主体のVtuberには馴染みやすい場でしょう。Twitchの収益化は大きく「Affiliate」と「Partner」の二段階に分かれています。

1. Affiliate(アフィリエイト)の条件

Affiliateは、Twitch配信者の最初の収益化ステップです。達成条件は次の4つ。

  • フォロワー50人以上

  • 過去30日間で合計8時間以上配信

  • 過去30日間で7日以上配信

  • 平均同時視聴者数3人以上

一見ハードルが低いように見えますが、「毎回平均で3人以上に見てもらう」という条件は意外と壁になります。逆に言えば、この段階をクリアできれば「最低限の固定ファンが付いている」と自信を持てるでしょう。

Affiliateになると以下の収益機能が解放されます。

  • サブスクリプション(定額支援)

  • Bits(投げ銭)

  • 広告収益

この段階で「配信で収益を得る」という経験をスタートできます。

2. Partner(パートナー)の条件

次のステップはTwitch Partner。目安となるのは以下の基準です。

  • 平均同時視聴者数75人以上

  • 継続的な配信実績(複数月に渡り安定して配信)

  • コミュニティガイドラインや利用規約を遵守していること

ただし、Partnerは単なる数値だけでなく、総合的な審査が行われます。成長性やコンテンツの健全性もチェックされるため「数字を満たせば必ず通る」ものではありません。

ナビィの一言アドバイス

Twitchは最初のAffiliateが非常に取りやすいのが特徴です。配信を定期的に行い、少人数でも安定した視聴者を確保すれば、数か月以内に到達する人も珍しくありません。
Partnerは長期的な目標と考え、「AffiliateでサブスクとBitsを回しながら、同接を増やす仕組みを作る」ことが現実的です。

TikTok:短尺文化から生まれる収益化の仕組み

YouTubeやTwitchが「ライブ配信→長尺アーカイブ」を軸にしているのに対して、TikTokはショート動画文化を土台にしています。配信者にとっては「拡散の強さ」が最大の魅力であり、収益化の仕組みもやや独特です。

1. TikTok LIVE の解放条件

TikTokで投げ銭を受け取る第一歩は TikTok LIVE の利用権を得ることです。条件はシンプルですが、明確に存在します。

  • 年齢:18歳以上

  • フォロワー数:1,000人以上

この条件を満たすと「LIVE配信ボタン」が有効になり、配信時に視聴者が「ギフト」を送れるようになります。ギフトはダイヤモンドという内部ポイントに換算され、現金に交換することが可能です。

ここでポイントなのは「1,000フォロワーをどう獲得するか」です。短尺動画がアルゴリズムに乗れば一気に伸びますが、運に任せていては安定しません。定期的にオリジナル動画を積み上げる習慣が、結局は最短ルートになります。

2. Creator Rewards Program(旧Creativity Program)

TikTokには「動画投稿に対して報酬が支払われるプログラム」も存在します。2025年現在は Creator Rewards Program という名称で運営されています。

参加条件はアカウントの健全性やフォロワー数など複数ありますが、重要なのは「対象になる動画の条件」です。

  • 1分以上のオリジナル動画

  • 高品質(転載や低解像度は対象外)

  • 視聴者からの有効視聴が一定以上あること

この「1分以上」というのが肝心で、従来の短尺15秒動画では対象になりにくくなっています。TikTokとしては「短いバズ動画だけでなく、クリエイティブな長めの動画を増やしたい」という狙いがあるのです。

3. TikTokの収益化を考えるときの注意点

  • 地域差:フォロワー数の条件などは国や地域によって若干異なる場合があります。

  • ガイドライン遵守:未成年ユーザーが多いため、過激表現やセンシティブなコンテンツはすぐに制限対象になります。

  • 外部リンクの扱い:外部への誘導リンクは制限される場合があるため、収益化を「TikTok内」で完結させるか「他のプラットフォームに送客するか」をあらかじめ考える必要があります。


3つのプラットフォームをどう組み合わせるか

YouTubeで「基盤」を作る

  • 長期的に一番安定しているのはYouTubeです。

  • 広告収益、投げ銭、メンバーシップ、さらにアーカイブによるストック効果が大きな強み。

  • 「500人→1,000人」の二段階を意識して、ロードマップを組むと明確な指標になります。

Twitchで「熱量」を高める

  • Twitchは「ライブ配信文化」が強く、サブスクやBitsで濃いファン層を育てやすいのが特徴です。

  • Affiliate到達は比較的早い段階で可能。収益が小さくても「お金が発生する」実感を早めに持てる点は大きいです。

TikTokで「拡散」を担う

  • TikTokは「短尺動画の拡散力」が圧倒的です。

  • フォロワー1,000人を超えてLIVE解放すれば、YouTubeやTwitchに送客する導線としても機能します。

  • つまり「新規獲得のエンジン」として設計すると効果的です。


ナビィからのまとめ

収益化条件は、ゴールではなく「入口の目安」です。

  • YouTubeはストック型の基盤。

  • Twitchは濃いファンとの結びつき。

  • TikTokは新規拡散の入口。

それぞれの特性を理解し、順序を誤らずにステップを踏めば、収益化は無理なく近づいてきます。

活動を急ぎすぎて燃え尽きるのではなく、「どのタイミングで何を解放するか」という地図を持って、ひとつずつ積み重ねていきましょう。

参考文献(2025年9月時点)

YouTube


Twitch


TikTok

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