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2D→3Dモデル移行の判断ポイントと費用感

はじめに

こんにちは、水先ナビィです。
Vtuberとして活動を始めると、多くの方がまずはLive2Dによる2Dモデルからスタートします。比較的安価で導入しやすく、動作も軽い。まさに初心者に最適な入り口です。

ですが活動を続けていくと、少しずつ「3Dモデルで活動してみたい」という気持ちが芽生えてきます。配信だけでなくイベント出演や立体的な表現が可能になるのは、活動の幅を一気に広げる大きな転換点です。

ただし、3Dへの移行は「なんとなくやってみたい」だけでは判断できません。制作費用や環境整備、活動目的との相性まで含めて、慎重に検討する必要があるテーマです。


2Dと3Dの基本的な違い

Live2D(2Dモデル)

  • イラストを分割し、リギングで動きを付けたモデル。

  • 表情や上半身の動きが得意。

  • コストが比較的低く、必要なPC性能も軽め。

  • 主に配信や動画に向いている。

3Dモデル

  • フルポリゴンで制作された立体モデル。

  • 全身を自在に動かせる。モーションやダンス、空間演出に強い。

  • コストが高く、機材やソフトの知識も必要。

  • オフラインイベントやVR空間での活動に相性が良い。

2Dは「表情・声・世界観を届けること」に特化し、3Dは「空間を活用した表現やイベント出演」に強みがある、と考えると分かりやすいでしょう。


3D移行を考えるきっかけ

1. 活動のステージが変わるとき

  • 登録者数やファンが一定数増え、次の成長段階に進みたいとき。

  • イベントやオフライン企画に出演依頼が来たとき。

2. 表現の幅を広げたいとき

  • ダンスやライブ演出を取り入れたい。

  • 自分のキャラクターをVR空間で自由に動かしたい。

3. ファンの期待に応えたいとき

  • 「3D配信が見たい!」という声が増えたとき。

  • 記念イベントを3Dで行いたいと考えたとき。


移行の判断ポイント

1. 活動目的との整合性

  • 「雑談配信や歌中心」なら2Dでも十分魅力を伝えられる。

  • 「ダンスや立体演出をしたい」なら3Dが必須。

2. 継続的に活用できるか

  • 単発で披露するだけで終わるのはもったいない。

  • 定期的に3Dを使う機会があるかどうかを見極める。

3. 環境面が整っているか

  • 高性能なPCやVR機材が必要になる。

  • スペック不足だと配信が不安定になりかねない。


ナビィの小話

ある配信者さんは、活動5周年を機に「3Dお披露目配信」を行いました。最初は「憧れで作りたい」という気持ちだけだったそうですが、ファンからの要望やイベント出演の声が増えたことを受け、本格的に導入を決意。結果的に活動の幅が広がり、他のVtuberとのコラボやライブ出演にもつながりました。

ただしその一方で、「準備に予想以上の時間と費用がかかった」とも話しています。勢いで始めるより、自分の活動目的に本当に必要かどうかを見極めることが大事なのだと気づいたそうです。

3Dモデル制作にかかる費用感

3DモデルはLive2Dに比べて制作の手間も技術も多く必要です。そのため、費用感はどうしても高めになります。

  • フルスクラッチ制作:完全オリジナルで一からモデリング。数十万円〜百万円以上になることもあります。

  • 既存衣装を流用した軽量版:表現を絞ることで費用を抑えるケース。

  • 既製アバターを改変する方式:VRChat向けなど、比較的安価なモデルを改変して使う場合。

ここで大事なのは「数字を暗記する」ことではなく、3Dモデルはイラスト制作と同じく“デザイン+技術+工数”で価格が変わるという点を理解することです。つまり「誰に依頼するか」「どの範囲を求めるか」で結果が大きく異なるのです。


依頼の流れ

1. 目的を整理する

  • お披露目配信用に一度だけ必要なのか?

  • 定期的にダンスやライブで使いたいのか?

  • 企業案件やイベント出演のために必要なのか?

ここを曖昧にすると、後で「結局使わなかった」という結果になりがちです。

2. 制作を依頼する先を探す

  • 個人の3Dモデラー

  • 制作スタジオ

  • VRアバター制作に特化したチーム

ポートフォリオを確認し、「自分のキャラクターをどう表現できるか」を重視して選ぶのがコツです。

3. 契約内容の確認

  • 商用利用の範囲

  • 改変の可否

  • 納期や納品形式(VRM形式、Unity対応など)

  • 追加料金が発生するケース(表情差分、衣装追加)

4. 納品後の検証

  • 動作チェック(口パク、リップシンク、体の動き)

  • 配信ソフトとの連携確認

  • 不具合があれば早めに修正依頼


3Dを活かすために準備すべきこと

1. 機材環境

  • 高性能なPC(グラフィック性能が重要)

  • VRM対応のソフトウェア(VSeeFace、Luppetなど)

  • モーションキャプチャ機材(ウェブカメラから専用トラッカーまで幅広い)

2. 配信演出の工夫

  • 背景スタジオを作り込み、空間演出を強化。

  • ダンスや動きを活かした演目を用意。

  • 3Dだからこそできる「歩き回る」「座る」「手を振る」といった動作を取り入れる。

3. 活用計画

  • お披露目配信をゴールにしない。

  • 定期的に「3D回」を取り入れる。

  • 記念イベントやオフコラボに合わせて使う。


EvoRevoHubが支援できること

3D移行は「やってみたい」気持ちだけで突っ走ると、費用や機材面で挫折しやすい部分です。そこでEvoRevoHubでは以下のような支援を行えます。

  • 制作依頼に必要な要件整理(どの形式が必要か、どんな動きを想定するか)

  • 信頼できる制作先の紹介や仲介

  • 納品後の動作検証サポート(配信ソフトとの連携テスト)

高額な3Dモデルの依頼や活用は計画が重要になります。相談役を用意する事が失敗を防ぐ一番手軽な施策だと考えています。


おわりに

2Dから3Dへの移行は、Vtuber活動において大きな節目となる決断です。費用も時間もかかるからこそ、目的・活用計画・環境整備を明確にした上で取り組むことが大切です。

  • 活動目的と合っているか?

  • 継続的に活用するプランがあるか?

  • 環境と予算は整っているか?

これらを確認したうえで進めれば、3D移行は活動を大きく飛躍させる力になります。

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